【スタツア2018夏 オンプロ編】 ラオスダム決壊の支援プロジェクトを終えて。実際に現地で見て、感じたこと。
こんにちは。
今期ドリプロで代表を務める、鈴木弘樹です。
私たちが進めてきた、ラオスダム決壊被災者の方々への支援プロジェクト「オンプロ」の結果報告をさせていただきます。
昨日、ラオス南部のアッタプー県を訪れ、避難されている方に無事に支援物資をお渡ししてまいりました。
ご協力いただいた全てのみなさまに感謝申し上げます。
みなさまから頂いた、¥113,080をキープへと換金し、今回私たちが支援物資として準備したのは以下の12種類です。
- 平皿(プラスチック製)
- 深皿(プラスチック製)
- スチームバスケット(お米を炊く際に使用)
- スチームポット(金属製,同じくお米を炊く際に使用するポット)
- 通学用バック
- 鉛筆
- ペン
- トレイ(プラスチック製)
- コップ(プラスチック製)
- ノート
- スプーン(金属製)
- 包丁
以上の品は、現地のニーズに基づき決定。
今回は偶然、被害地域で海外援助機関の通訳として働かれていたラオス人のソムサックさんを通して、現地で何が求められているかを聞くことができました。
支援物資は、私たちが滞在するパクソンという町のマーケットで購入しました。
その中でも訪れたのは、今回ドライバーを務めてくださった方の義理のお母様が営まれているこちらのお店。
災害支援ならばとかなりディスカウントしていただきました。
ありがとうございました!
その後は宿に戻り、小分けにする作業。
ドリプロメンバー、通訳さんの他、農業組合で働かれている方にも手伝っていただき…
無事、支援物資を詰め終わりました!
そして9月7日(金)、支援当日。
朝7時に出発して、車でアッタプーヘと向かいます。往復8時間の長旅です。
道中、いたるところに大雨洪水被害の傷跡を見ることができました。
決壊した橋や、
土砂崩れした崖など
実際に目の前にすると、どれだけ激しいものだったのかが伝わってきます。
そして、4時間かけてアッタプー県に到着。
私たちが伺ったのは、アッタプー県サナマサイ(Sanamxai)のセカンダリースクールに開設された避難所です。
この避難所には235世帯の方が避難されています。
そのうちドリプロが支援物資をお渡ししたのはヒンラー村から避難されてきた50世帯の方々。
キッチン用品・文具など12種詰めた物資を…
お名前が呼ばれた方に、お一人ずつ手渡しでお届けしました。
お聞きした情報によると、ヒンラー村は死者・行方不明者あわせて39人。
土地全体が浸水し、家も、畑も深刻な被害を受けましたそうです。
この村以外でも被害を受けた地域に住まれていた方々は、元の土地にはもう戻れないと仰っていました。
実際に被災された方のご好意で少しだけお話を伺うことができたのですが、あまりにつらく、言葉が出てきませんでした。
実際に被災地も少しだけ見ることができました。
小屋は倒れ、家には生々しく洪水のあとが残っていました。
ここにはもう、人が住むことはできません。
今後乾くと砂漠のような土地になってしまうそうです。
家も、土地も、仕事も、そして人の命をも一気に奪った今回のダム決壊。
いかに深刻で、根深い問題なのかを肌で感じました。
ドリプロはたった10人程度の小さな学生団体です。
私たちができることは、そう多くはありません。
けれども、今回ご支援頂いたみなさまのおかげで、決して無力ではなく、微力なりともラオスのためになれたと信じています。
本プロジェクトはこれで一区切りとなりますが、今後も被災された方々へ何ができるのかドリプロなりの方法を模索し続けてまいります。
本プロジェクトに関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
2018年9月8日
8期代表 中央大学2年
鈴木 弘樹