ドリプロのブログ

ラオスコーヒーを販売する学生団体ドリプロからのお便り

最近考えていること inアジア学院

夏休み企画と題し、ドリプロメンバーが週に2回ブログを更新していきます!

トップバッターは、みきてぃです!

 

私が現在ドリプロ以外に何をしているかというと、、、

大学を休学し、栃木県那須塩原市に位置する「アジア学院」という非常にユニークな学校に滞在しています。

アジア学院は1973年に設立された国際人材養成機関です。アジア・アフリカなどの農村地域のNGOから、その土地に根を張り、その土地の人々と共に働く"草の根"の農村開発従事者を学生として招き、自国のコミュニティーの自立を共に目指す指導者を養成していくことを目的とした学校です。

この学校では、主にスタッフ・学生・ボランティアの3つに分類されて成り立っていますが、私はボランティアという立場で生活をしています。

私は主に農場での畑作業をしています。また、このコミュニティーで暮らす人々は全員、家畜のお世話や、農作業にも携わっています。

 

私が思うこの学校のすごいところ

1, 学院内で食料自給率が90%を超えている

2, 世界中から様々なバックグラウンドを持つ人が集まる

3, 持続可能性への追求

 

1, 学院内の食料自給率が90%を超えている

肉、野菜、穀物、使用させる油など食卓に出てくる食材がほとんどアジア学院産です。しかも全て自分たちの手で育て、有機栽培で栽培されたもの!

一方日本の食料自給率は40%を下回り、消費者と生産者が分断されているのが現状です。どこの誰が、どんな環境・方法で作ったものかを知らないものを口にしています。私は、自分の命を人任せにするようなこの社会システムに疑問を抱いています。自分の身体を成り立たせる非常い重要な食べものをただ受け取るだけ担っている消費者はもっと関心を持つべきなのではと思います。

先日アジア学院で飼っている鶏の屠殺も体験させていただきました。鶏の首にナイフを刺した感触は未だに忘れることはできません。

養鶏、屠殺、調理という一連の流れを全て経験し、いのちの意味や、受け取り方など多くのことを考えさせられました。

 

2, 世界中から様々なバックグラウンドを持が集つ人々が集まる

アジア・アフリカからの学生はもちろんですが、ボランティア・スタッフも国境を超えた人々が集まります。なんと私のルームメイトもアメリカ人です!

宗教も考え方も母国語も各々です。時々意見が全く合わず頭を抱えることもあるのが正直な気持ちです。しかし、この世に全く同じ人間は存在しません。お互いを認め合うこと、違いを容認すること、相手の弱みを受け入れることも共存するためには必要です。その練習をこの場でさせてもらえていることは非常に大きな経験です。

特に私自身、一度あるものに興味が出ると、そのことにしか関心が持てず、それ以外は一切目を向けようとしない特徴があります。しかしここでは、そうはいきません。興味のあることも千差万別です。どんなに自分の興味のあることにアンテナを張っていたとしても、コミュニティー生活ですので他者からその人の関心事は自動的に入ってきます。自分の関心以外にも目を向けられることで、自分の見識も増えて、一見関係ないことでももしかしたら自分の関心事の実を膨らませる栄養になっているかもしれませんね。

 

3, 持続可能性への追求

SDGsが浸透しつつあり、"持続可能"の言葉を聞く機会も増えたのではないかと思います。アジア学院でも力を入れていることが多くあります。1でお話した食料自給率。そもそも食べることは生きる上で欠かせないものです。さらに私達は"有機農業"という化学肥料・農薬を一切使用しない栽培方法を取り入れています。次世代につながる土壌・環境を守っています。

2では共存についてお話ししました。世界中では認め合えない、権利の主張など、様々な理由により平和に暮らせない地域があります。"共に生きるために"というモットーを掲げ、公正に分かち合うことを大切にしています。人々が生きること、生命を持続させること、それに必要な食べ物を自分たちで生産することは世界中であるべき姿なのではないでしょうか。

 

ボランティア、奉仕という立場ではありますが、

おそらくこれだけではアジア学院がどんなところだかイメージがつかないと思います。そんなあなた!!

ぜひ遊びに来てください!!

かわいいニワトリ、ヤギ、ブタがお待ちしております!!

 

少し批判的な内容になってしまったかもしれませんが、最後までお付き合いありがとうございました!

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